第17期のテーマは「親」。彼らがいたから直木賞の受賞者や候補者がいる。とても大事な人たちです。
直木賞のことしか書かない、と心に決めて始めたブログも、どうにか17年目に入りました。
調べたいことはまだまだたくさんあります。だけど時間がとれずに、最近は以前と同じような文献やエピソードを繰り返し書いているだけだったりします。
消化不良を感じたまま、けっきょくワタクシも年をとって死んでいくんでしょう。死んじゃったら、こんなブログはきれいさっぱり消滅しますから、まあ続くかぎり、だらだらやっていきたいと思います。
それで17年目のテーマですが、これならネタに困ることはなさそうだ、というものを選んでみました。直木賞の受賞者・候補者と、その親のハナシです。
人間にはかならず親がいます。父と母の2人。というのが基本ですけど、養父や養母、義父や義母を含めれば、ひとり当たり何人かいる場合もあります。どんな親だったのか、いくら調べてもわからない作家はたくさんいますが、直木賞の場合は「受賞しちゃうと、ケツの穴まで個人情報をほじくろうとする人たちが沸いてくる」、そんな違法行為ギリギリのところでやっている賞です。受賞者・候補者のことを調べていると、その親のエピソードも自然と公開されていることが、けっこうあります。
とはいえ、単に親のハナシを調べるだけでは面白くありません。やっぱりここは直木賞に関係したことを入れたい。子供が受賞したとき、あるいは落選したときに、親がどう反応したのか。受賞作・候補作に親の存在が大きく関わっていた。……そういう直木賞にからめたことを中心に、できるだけ取り上げていきたいと思っています。
親が有名人ということもあります。子供につられて有名になった、というケースもあります。そうであれば調べやすいので、たぶん有名な親を取り上げることが多くなりそうですが、チャンスがあれば、あまり知られていないけど強烈に直木賞に縁がある、というような親の逸話を探し出せたら最高です。
ただ、最初にこうしたいと思っても、1年つづけてみると理想どおり行かないことばっかりです。ひょっとしたら直木賞と関係ないエピソードでお茶を濁す週が出てくるかもしれません。ボチボチやっていきます。
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