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2011年6月19日 (日)

第5期のテーマは、ほんと今さらですが「直木賞受賞作家」。ただし、初候補で受賞した人に限ります。

 1年に一つずつテーマを定め、1週間に一回アップ。このルールをみずからに課して、直木賞専門ブログも5年目に入りました。

 だけどさあ。直木賞専門だとか威張っておきながら、読み返しても、ちっとも直木賞のことがわかりやすく書いていないんだよなあ。……と深く反省しまして、第5期は、基本中の基本テーマを取り上げようと決意しました。

 直木賞受賞作家のことです。

 たとえば1万人の小説ファンに向かって、「直木賞」と言葉を発してみたまえよ。9,900人以上はまっさきに受賞作家のことを連想するでしょうがに。それが、直木賞のことが出てくる毛色の変わった本だの、絶版で入手の難しい候補作のことだの、文学史にくすりとも登場しない小説に描かれた直木賞像だの、受賞作リスト以外まず注目されない文学賞のことだの、そんなのばっかり書いて、何が「直木賞専門ブログ」だ、ふざけるな。……ごもっともです。

 これからは1週に1作家ずつ、受賞作家のことをご紹介していきます。とくに受賞前後のころのハナシが中心となるでしょう。ただ、だらだらやっていても面白くありません。ひとつシバりを設けます。

 初の候補作でバキューンと受賞を射止めた作家、限定でいきます。

 直木賞は今年平成23年/2011年1月に決まった第144回(平成22年/2010年・下半期)までで、171名の受賞作家を輩出してきました。そのなかで、初候補でいきなり受賞したのは65名います。38%です。意外と多いとみるか。やはり直木賞、初候補には厳しい数字だとみるか。

 ちなみに芥川賞は、全受賞作家149名のうち、初候補での受賞は76名。51%。新人向けの芥川賞、中堅向けの直木賞、の姿がこんな数字からも見て取れますなあ。

 とか、いかんいかん。すぐに直木賞と芥川賞を比較したがる悪いクセだ。

 65名、全員イケるかどうかはわかりませんが、5年目にしてようやく直木賞研究サイトの管理人っぽいこと、やっていきます。ただ、おそらく今までどおり、脇道に逸れたり、文章があっちゃこっちゃ飛びまくったりすることでしょう。

 きちんと着地できたらおなぐさみ。まず一週目は、日本人なら誰でも知っている(?)偉大なる作家の、直木賞受賞近辺のことから……

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