第4期は、「直木賞」のライバルたち。過去から現在までの、文学賞の世界に分け入ります。
誰のために何の目的で書いているのか、よくわからないダッチロールを繰り返しながら、どうにか、このブログも4年目に。
第1期「直木賞関連の書籍」、第2期「これぞ直木賞の名候補作」、第3期「小説に描かれた直木賞」、とテーマを変えてやってきました。今週から約1年をかけて、こねくり回していきたいテーマ。それは、文学賞の世界です。
文学賞。え。そんな、「文学」とは似ても似つかぬ、卑俗まるだしのくだらない文壇行事のことなんか。あたくし興味ありませんわ。と、超俗の域に達されている方もいるでしょう。
すみません。どうぞお引き取りください。
ワタクシは、足の先まで直木賞オタク。本来は、直木賞のことばかり調べて、いろいろ考えるのが好きです。
でも、自然と、直木賞を考察していけば、他の文学賞のことも知らなければならないなあと、切に感じます。
というわけで。うちのブログでは、やっぱり「直木賞」を中央に据えることは据えるんですが、それらと何らか関わりのある文学賞のことを、原則一週一賞のわりあいで、取り上げていきたいと思います。
テーマ名は「直木賞のライバルたち」としました。
かつて、創元推理文庫で「シャーロック・ホームズのライヴァルたち」というシリーズがありました。あれ、好きだったんですよね。古典推理小説の世界では、別に、ホームズと直接争ったわけでもない「名探偵」群を、同時代ってくくりでまとめ、「ライバル」と名づけているらしいんです。いわば、それの真似です。
直木賞とは、とくに関係がないと思われる文学賞たち。でも、どこか水脈ではつながっているかもしれないし、あるいは、歴然と拮抗、対抗、切磋琢磨してきたような賞もあります。
それら文学賞について、ああでもない、こうでもない、と勝手なことを書きつつ、日本で行われてきた文学賞(とくに大衆小説分野のもの)の歴史なども考えていけたらいいな、と思っています。
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