« 編集者が丁寧に短篇を選び分けていた最後の世代。 第104回候補 東郷隆「水阿弥陀仏」 | トップページ | 訳あって初版本は2種類アリ。文庫化はいまだナシ。でもこの作品の面白さは、まったく揺るぎなし。 第125回候補 山之口洋『われはフランソワ』 »

2008年8月 3日 (日)

迷宮の本領発揮。ミステリーかと思わせて、別の魅力でもって選考委員たちを惑わせる。 第120回候補 服部まゆみ『この闇と光』

===================================

  • 【歴史的重要度】… 2
  • 【一般的無名度】… 2
  • 【極私的推奨度】… 4

===================================

第120回(平成10年/1998年・下半期)候補作

服部まゆみ『この闇と光』(平成10年/1998年11月・角川書店刊)

※こちらのエントリーの本文は、大幅に加筆修正したうえで、『ワタクシ、直木賞のオタクです。』(平成28年/2016年2月・バジリコ刊)に収録しました。

|

« 編集者が丁寧に短篇を選び分けていた最後の世代。 第104回候補 東郷隆「水阿弥陀仏」 | トップページ | 訳あって初版本は2種類アリ。文庫化はいまだナシ。でもこの作品の面白さは、まったく揺るぎなし。 第125回候補 山之口洋『われはフランソワ』 »

これぞ名候補作」カテゴリの記事

コメント

一瞬「象印賞」が頭に浮かびました(笑)

探偵小説マニアの漫画家喜国雅彦が「喜国雅彦探偵小説大賞」を二階堂黎人「人狼城の恐怖」に授賞したときの賞品は、「講談社ノベルス版『人狼城の恐怖』全巻がピッタリと収まる、特製の函」だったそうです。
こういった私的な賞が発展すると日本冒険小説協会大賞みたいになるのかな、などと思ってみたりして。

ちなみに私も「一年間に読んだ中で最も面白かった本」をジャンルごとに決定し、大賞の名を冠してブログで発表したりしています。
今年の「シリーズ作品部門」にはP.L.B.さんの直木賞受賞作アンソロジーが選ばれる予定ですが、残念ながら賞品は出ません。悪しからずm(_ _)m

投稿: 毒太 | 2008年8月 3日 (日) 22時11分

賞品なしですか。それは残念。

だなんて、もちろん冗談ですが、そのお心づかいだけで(いや、お心づかいこそが)
大変ありがたく思います。

毒太さんのような方に楽しく読んでいただき、
小説と作家の解説文めいたものを書くなんていう慣れないことを
苦労してやった甲斐があったというものです。

投稿: P.L.B. | 2008年8月 4日 (月) 23時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 迷宮の本領発揮。ミステリーかと思わせて、別の魅力でもって選考委員たちを惑わせる。 第120回候補 服部まゆみ『この闇と光』:

« 編集者が丁寧に短篇を選び分けていた最後の世代。 第104回候補 東郷隆「水阿弥陀仏」 | トップページ | 訳あって初版本は2種類アリ。文庫化はいまだナシ。でもこの作品の面白さは、まったく揺るぎなし。 第125回候補 山之口洋『われはフランソワ』 »