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2013年12月 8日 (日)

伊集院静〔選考委員〕VS 桜木紫乃〔候補者〕…イチオシはしてくれない厳しい人、でも温かく励ます優しい人。

直木賞選考委員 伊集院静

●在任期間:3年
 第144回(平成22年/2010年下半期)~第149回(平成25年/2013年上半期)在任中

●在任回数:6回
- うち出席回数:6回(出席率:100%)

●対象候補者数(延べ):33名
- うち選評言及候補者数(延べ):29名(言及率:88%)

 平成25年/2013年の日曜日もあと4回。そろそろ今年一年を回顧するのにふさわしい時期です。まるで時流からは置いてけぼりのうちのブログでも、一週ぐらいは、殊勝な顔して平成25年/2013年のおハナシをしてみたいと思います。

 今年の直木賞で最も大きな出来事は。といえば、そりゃあもう、安部龍太郎さんがチョー久しぶりに候補になって、「えっ?おれが?」と戸惑いながらも、57歳にしてさくっと受賞してしまったこと……とか言っても直木賞マニア以外からは何の共感も得られないでしょうから、ここは一般的な視点で行きます。……つい昨日までは北海道でジミーにコツコツ小説を書くお母さん、それが〈タミT〉と〈ラブホテル〉のおかげで一気に話題沸騰し、まさかアノ『ホテルローヤル』がこんな売れるか? と誰もが首をひねった、って展開でおなじみの、急転直下の桜木紫乃さん受賞。やっぱこれでしょう。

「芥川・直木両賞は、いまや狭隘な出版界の分野を越えて、社会的な話題を賑わすイベントになって久しく、第149回の直木賞受賞作品、櫻(原文ママ)木紫乃の『ホテルローヤル』(集英社)が目下、50万部のベストセラーに駆け上がっている。(引用者中略)受賞者自身、床屋上がりの父が突然始めた実在の「ホテルローヤル」の掃除を手伝って、部屋を利用した男女の成れの果ての姿を見ているだけに、小説のリアリティー性が、波紋をひろげているのである。

(引用者中略)

 読む者は、作品の成り立ちから、実話が下敷になっているやの思いに駆りたてられるが、ひときわ小さな字で書かれた最終頁の一行で、小説の醍醐味を堪能できる。」(『月刊BOSS』平成25年/2013年11月号「塩澤実信の新「ベストセラーの風景」」より)

 ちなみに「ひときわ小さな字で書かれた最終頁の一行」っつうのは、「本書はフィクションであり、実在の団体、地名、人名などには一切関係がありません。」の一文のことかと思われます。要するに塩澤実信さんは、『ホテルローヤル』は、直木賞受賞後に盛んに取り上げられたような、桜木さんの生まれ育ってきたバックボーンを知っていなければ、とうてい小説の醍醐味は堪能できない、と言っているわけですね(……って、そんなわけないか)。

 小説のリアリティー性がそんなに波紋を広げたのかどうなのか。ワタクシにはまるでわかりませんけど、少なくとも「ラブホテル」のハナシだからといって買ってみた人は、たくさんいたでしょう。そして当然ですけど、「ラブホテル」の小説だから売れたのではなくて、「ラブホテルのことを描いて直木賞をとった」小説だから売れたわけです。みんな、エロいことと権威が大好きですからね。そして期待しながら読んで、何じゃこりゃあ!と怒り狂って思わず『ホテルローヤル』を壁に投げつけた人もいたかもしれないなあ、と想像すると、ムフフフとおかしみが沸いてきます。イメージ先行からくる期待と失望。それが直木賞の魅力ですもんね。

 で、作者自身のバックボーンを、さんざんネタにされてきた先達が、今日のエントリーの主役となる選考委員です。伊集院静さん。前にも「初候補での受賞者」として取り上げたことがあります。そのときと似たようなハナシが出てくるかもわかりませんが、ご勘弁を。

 まあ、伊集院さんの作家としての歩み(いや、文学賞受賞の歩み)には、どうしたって、好奇のマスコミの目、っつうやつは外せませんから。

(引用者注:第12回吉川新人賞を受賞した)『乳房』は、がんと闘う妻へのこまやかな心づかいが描かれた作品で昭和60年、白血病のため27才で亡くなった妻・夏目雅子さんの闘病体験がモデルとなっているともいわれている。」(『女性セブン』平成3年/1991年3月28日号「伊集院静さん(42) 亡き妻夏目雅子さんがモデル?の小説で吉川英治文学新人賞」より)

 などと言って書かれ、伊集院さんもカッとなって、

「選考の対象になった本は『乳房』というタイトルの短編集である。

 この表題作が、亡妻と私の関係に似ているというので、出版の前から一部の芸能誌・紙が取りあげた。

 本人が違うと言っているのに、ライターが勝手に書き立てた。腹が立ったので、小説のタイトルを変えて欲しいと出版社に言ったら、

「『乳房』でないと売れません」

 と言われた。」(平成3年/1991年10月・文藝春秋刊 伊集院静・著『時計をはずして』所収「春が来た」より)

 と抵抗を試みようとしたエピソードとか。

 とにかくこの時期の伊集院さんといえば、小説界では「うまい人」っていう評価が広まっていたんですが、一般的にはそんなものどうでもよくて、「夏目雅子の元・夫」という印象が強いころでした。当然この印象は、それから約1年後に訪れる第107回(平成4年/1992年上半期)のときも、伊集院さんを紹介するならコレさえ言っておけば大丈夫、みたいな安定感バツグンの効果を発揮していきます。

「化粧品のCMで起用したのが縁で結婚した女優の夏目雅子さんを85年に白血病で失い、酒と競輪の日々から執筆活動に入った。そんな人生経験が作品の世界に深みをもたせるのか。」(『朝日新聞』平成4年/1992年7月17日「ひと 伊集院静さん」より ―署名:白石明彦)

「「野球というゲームを考え出したのは人間じゃなくて、人間の中にいる神様のような気がするんだ」◆作中の人物にこう語らせている。伊集院静氏の直木賞受賞作「受け月」は情感豊かな短編集だ。(引用者中略)◆伊集院氏は夫人の夏目雅子さんを亡くして、作家活動に専念した。「神様がこしらえた野球」が直木賞受賞作をこしらえてくれた。」(『読売新聞』平成4年/1992年7月16日夕刊「よみうり寸評 伊集院静氏が野球を通して人生を描いた「受け月」が直木賞に」より)

(引用者注:受賞の)決定は原稿執筆中の宿で聞いた。「敷金、礼金が払えないんで、居を定められない。宿代のために働いているようなものです。直木賞で本が売れるようになるといいなと期待しているんですけれどね」。選評に「キザだが読み終わった後、反感を抱かせない」の言葉があったが、これはご本人にも当てはまりそうだ。亡妻は女優の夏目雅子さん。」(『毎日新聞』平成4年/1992年7月16日「ひと 伊集院静さん」より ―署名:小玉祥子)

 最後の『毎日新聞』の記事なんか、もう。それを言わなければ絶対に原稿が完成しない、と言わんばかりに、前段までとのつながりを完全に無視して強引に入れた感ぷんぷんするかたちになっています。

 伊集院さんは、夏目さん関係だけでなく、他にもいろいろと女性関係を週刊誌に書かれつづけており、しかも受賞から半月後には篠ひろ子さんとの結婚が発表されて、マスコミにとってはビッグなプレゼントとなりました。もう芸能ニュースの人たちの興奮ぶりは上がりに上がりまして、と同時に、伊集院さんの受賞作『受け月』も、「直木賞受賞作はもうあまり売れなくなった」と言われる状況のなかで(←当時、すでに言われていたんすよ、ほんとに)、芸能ネタが後押しになって大いに売れちゃったのです。20年ぐらい前のおハナシです。

 直木賞の件を利用する芸能報道&その盛り上がりで広報されていく直木賞、の図。「ラブホテル」だけではまだまだ弱かった桜木さんの逸話も、ゴールデンボンバーの熱心なファンだ!記者会見で金爆の詞を褒めた! といった話題があったおかげで一気に関心をひくことになり、伊集院静→桜木紫乃の、作者の私的なハナシが芸能報道を刺激するラインが首尾よく完成したわけです。

 先に『毎日新聞』が、キザだが読み終わった後、反感を抱かせない、これは伊集院さん本人にも当てはまりそうだ、と書いていました。受賞後、桜木さんは、直木賞受賞者の特権(……!?)『週刊文春』での阿川佐和子さんとの対談にお呼ばれするんですが(平成25年/2013年8月29日号)、そこで伊集院さんとのエピソードについて語っています。これは現状ネットでも読める「花の送り主」(『朝日新聞』平成25年/2013年7月30日)に書いてありますが、まったく伊集院さんキザだなあ、としか思えません。自分の書いた小説の主人公の名前で、花を贈る、とかいう。キザすぎます。

 桜木さんは、それに続けて、選考委員であり先輩作家、伊集院さんとの関係性を、こう綴ります。

「「桜木、なにも気づかなかったならそれでいい。ただもう二度と俺の本は開くな」

 新人賞から十二年が経った。どちらの選考会でも、厳しく優しい目で桜木を見守ってくれたひとだ。たった一度、お目にかかったことがある。「あなた大丈夫だから」という言葉をもらった。あのひとことを支えにして書き続けている。花が問うているのは「お前、次はなにを書くんだ」だろう。耳の奥で「覚悟はいいか」と響いている。」

 伊集院さんが、小説現代新人賞のときに選考委員のなかで結城昌治さんが「ただひとり誉めてくれた」と記憶している、というハナシを思い出します。「厳しく優しい目」……伊集院さんは、桜木さんにどんな目を注いできたんでしょうか。選評で追ってみます。

          ○

 まずはその12年前。平成14年/2002年の第82回オール讀物新人賞からです。

 伊集院さんが第一に推していたのが、藤岡陽子「秋螢」。桜木さんの「雪虫」については、優しくも厳しく、評しています。

「予期していたとおり、選考会ははじまりから難航した場面があった。私は二作受賞の可能性もあるのでは、と選考会に臨んだ。同じ考えの委員もいて、票が割れた。その中で最初から安定した支持を受けていたのが、桜木紫乃氏の『雪虫』だった。私は特に、冒頭のシーンに感心した。北の牧草地の短い秋がいかなるものかは知らないが、牧草ロールの脇で下半身をあらわにした四季子が振りむき、達郎に「何よ」と声を発す。人物が生きている。しかも作品全体のトーンが伝わってくる。冒頭にこの人だけの世界がある。どんな小説でも読者のこころを鷲掴みにする一行に出逢いたいと思っている。受賞に価する新人である。あとは作中、ストーリーを推し進めて行くために唐突に父が息子に、母が息子に心情を語るが、短編小説は何もかも詰めようとするより削り落す作業にも肝心があることを身に付けて欲しい。」(『オール讀物』平成14年/2002年5月号 伊集院静「なぜ小説なのか」より)

 一雑誌の新人賞をとっても、その後、簡単に作品を発表しつづけられるわけではない、っていうことはよく言われますし、また事実です。桜木さんもその例に洩れず、ボツ&ボツを食らいつづけて3年後、長篇対象の第12回松本清張に応募した「霧灯」が最終候補に残ります。伊集院さん、ふたたび優しくも厳しく、評しています。

「桜木紫乃氏「霧灯」は安定した文章で北国の風土と群像が情感ゆたかに描いてあり好印象を持ったが、いかんせん新人の長編作にしては題材が地味すぎた。テーマを練り直して再挑戦して欲しい。」(『文藝春秋』平成17年/2005年7月号 伊集院静「“新しい力を感じて”」より)

 さらに6年半。ようやく単行本を出せるまでに出版社に認められるようになったものの、ずーっと地味な北海道の作家だった桜木さんでしたが、『ラブレス』一作で、いろんな文学賞の候補に挙げられるようになります。藤原理加さんいわく「桜木さんの大ブレイク作品『ラブレス』」(『ダ・ヴィンチ』平成25年/2013年2月号)。これが第146回(平成23年/2011年・下半期)直木賞候補になりまして、伊集院さん、どう出るか。……帯に推薦文を書いたぐらいですから、もちろん相当な褒めっぷりです。当然またまた「北の物語」であることに触れつつ、

「桜木紫乃さんの『ラブレス』はひさしぶりに北の作家によって描かれた“北地の哀切”を読んだ。小説を読んでいるというより情話をせつせつと聞かされている快楽のようなものがあった。この作品も歳月が書かせた一作である。作中、結納がわりにミシンとテレビという一節があり、それだけで作家の目が見つめてきた昭和の日本がうかがえる。こうしたディテールのたしかさは桜木さんの才能であろう。読んでいて作中人物の生涯を描きながらも作家の祈りのようなものにふれていた気がした。受賞は惜しくも逃がしたが、今後の活躍が楽しみな作家の登場だった。」(『オール讀物』平成24年/2012年3月号 伊集院静「修練の技」より)

 「歳月が書かせた一作」っていうのが、ここでの桜木評のポイントでしょうね。これが1年半後、『ホテルローヤル』のために書かれた選評へとつながっていくのですから。

「桜木紫乃さんの作品を初めて読んだのは十一、二年前の某小説誌の新人応募の中の一篇だった。北海道の、それも極寒の地を舞台に男女の情愛を描いたものだった。私がこれを推したのは北の人々が佳く描いてあり、小説の裾野のひろがりをいつかものにできる人だと考えた。新人賞は取れたが、問題は作品に通底する“暗さ”だった。(引用者中略)桜木作品の鉛色の街は彼女の原風景のように思えて果して雲を突き破って光を手に入れられるのだろうかと思った。十年の歳月それはかなわなかった。

 今回『ホテルローヤル』と題した映画で言えば“グランドホテル形式”の洒落た作品を一読し、私は思わず唸りそうになった。これが苦悩の創作の時間が与える“きらめき”かと思い、頭が下がった。冒頭作品の「シャッターチャンス」の一節に、~手が空くと、いつも男のことを考えていた~自分しかこの体を守れない~とある。艶やかで強靭な北の女がそこに立っていた。「本日開店」「えっち屋」などは表層はユーモアに終始して読めるが、女の懐の刃先が見える。よく読めばゾクッとしてしまう。直木賞に十分かなう作品と作家を迎えられて選考委員として嬉しい限りだ。」(『オール讀物』平成25年/2013年9月号 伊集院静「雲間から見事な光」より)

 「歳月」なる表現、ここにも出てきました。ぽーんと『ホテルローヤル』だけ読んだ人には、どこの何がそこまで伊集院さんのツボなのか、わかるようでわからないような。「なにも気づかなかったならそれでいい。ただもう二度と俺の選評は読むな」と、まあそういうことなんでしょう(ちがうか)。

 で、ここまでベタ褒めみたいな選評を書きながら、じっさいにはこのとき伊集院さんが推したのは、この『ホテルローヤル』ではなくて、宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』だった、っつうんですからね。……藤岡陽子さんをイチオシしながら受賞者・桜木さんに華を持たせる選評を書いたオール讀物新人賞のときを思い起こさせるような、いつも優しい伊集院さんです。キザっすねえ、アニキ。

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コメント

P.L.Bさんこんにちは。

ホテルローヤルは表紙の雰囲気や帯の文章がちょっと扇情的ですよね。ムフフな気持ちで手に取った方も多そうです。

伊集院さんは、無名の作家さんやキャリアの少ない若い作家にとても理解のある方だと思います。
キザったらしい、心の広いおじさまという印象。

『ヨハネスブルグの天使たち』のこれでもかというくらいの褒めっぷりは驚きました。選評からものすごい熱意が伝わります。
桜木さんの作品を認めてはいるけれど、どこか素っ気ないような・・・。(ラブレスは○なのに今回は□っていうのが気になる)

次回からは東野圭吾さんや高村薫も加わって、ますますにぎやかになりそう。楽しみです!

投稿: まひろ | 2013年12月12日 (木) 18時42分

まひろさん、

もう伊集院さんの選評からは、存分にやさしさがあふれていますので、
これから先は、よりいっそうキザさに磨きをかけてもらって、
思わず、キザーっ、と叫びたくなるような選評を、どんどん書いてほしいと思います。

第150回、ワタクシも楽しみです!
あの二人が加わって、どんな展開を見せるのか、
すでに気が狂いそうなぐらい楽しみです。

投稿: P.L.B. | 2013年12月15日 (日) 22時36分

別の記事にも書いたのですが伊集院さんって山口瞳さんラインの後継者ってイメージがありマス。
直木賞の選評だけじゃなくて作家としてのポジション(エッセーも有名)とか。

伊集院さんの選評といえばなんといっても149回の宮内さんへの
「初音ミクのライトな感覚を入れている点も洒落ていて、」
まさか直木賞の選評に「初音ミク」という言葉が出てくるなんて!!
さすが作詞家の顔も持つ伊集院さん、「ギンギラギンにさりげなく」時代の最先端にサラッと触れててサスガです。

今回のオール読物の林さんとの対談(スゴく良かった!)を見るかぎり、伊集院さんはかなり宮内さん買ってますよネェ。
他にも味方は多かったみたいだし次回は受賞あるかも?

投稿: しょう | 2014年1月 5日 (日) 23時18分

しょうさん、

そうそう、『オール讀物』対談のあそこで宮内悠介さんの名前を出すところなんざ、もう。
もちろん、前の選評でも十分わかっていたとはいえ、
伊集院さん、相当に宮内さんに期待している様子。
「今後もっと新しいものが出てきてほしい」とおっしゃっているので、
おっ、と驚くようなものを推していってほしいです。

投稿: P.L.B. | 2014年1月12日 (日) 23時51分

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